偽善エコロジー

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

最近流行のエコ生活が本当にエコなのかどうかを検証した本。一般にエコとされている行為の多くが実は地球に優しくないことを示したため、話題になった本。
確かにレジ袋をやめて、エコバッグを使うようになれば、エコバッグの製造にかなり資源を使うので止めた方が良いとか、割り箸は、そもそも、木の端っこの木材として使用できない部分を利用しており、全く問題がないとか、確かに頷ける主張もある。
また、ダイオキシンに関する和田攻東大教授の論文「健康被害が発生する可能性はほとんどないと考えられる」やアルミはアルツハイマー病の原因にはならないなど、新たな知見を得ることができた。
そして、ペットボトルや家電リサイクルなどは、税金を使って業者を養っているだけとのこと。確かにアルミのように市場原理だけでリサイクルが完結するものについては、問題ないように思われた。
現在の環境原理主義的な風潮に疑問を投げかけ、本当に環境に良いこととは何なのかを考えるための一助とはなろう。