経済は感情で動く

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

池田信夫さんの推薦本。行動経済学に関する最新の知見を初歩から解説してくれる。
これまでの経済学が、人間の行動を最も経済合理性に則った整然とした判断のできるホモ・エコノミクスによるものであるということを前提としてきたのに対し、いろいろな実験により、人間の行動は思わぬ錯覚を起こしがちで、論理と感情が入り交じった判断を起こしているということを実証しており、面白かった。
それにしても、この本を読んで、2000年以降のノーベル経済学賞は、経済学の最先端を行く行動経済学の研究者に与えられていることが分かったが、こういったことを分かりやすく解説してくれる日本人の経済学者の書いた本ってどうしてないのだろうか?ひょっとして私が読んでいないだけ?