ジャーナリズム崩壊

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

昨日のNHKに続き、日本独自の記者クラブという排他的な組織により、特に新聞社の記者は、公権力に対する監視役としてのジャーナリズムという役割を放棄し、権力サイドの広報役に成り下がってしまっているとのこと。
米国ではジャーナリズムとワイヤーサービスの厳然たる区別があり、速報性を重んじるストレートニュースを流すのは、共同通信時事通信などに代表される通信社の役割で、ジャーナリズムとは、時事的な事象を報じるだけでなく、もう一歩踏み込んで解説や批評を加えるものとのことだが、日本では、新聞社が人員的にも余裕があるため、進んでワイヤーサービス的な業務に邁進しているところが情けないと説く。
米国の新聞記事に必ず署名が入っている点については、Facebookが実名でも、日本のSNSでは匿名が多いことを考えると、文化的な違いもあり、一概におかしいと言えないと思うが、日本でも今後は実名で情報発信する人が増えていくのかも知れない。