時間はどこで生まれるのか

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

我々が知覚する色というものは、物理学的に実体のあるものではなく、電磁波のある領域の物を網膜が感じ取っているだけであるのと同様、我々の知覚する時間というものも、人間的な感覚と物理学的な意味は異なっているのではというもの。
そもそもニュートン力学の世界観から、もっとミクロな相対論の世界へ入っていくと、粒子の位置と速度は同時に決定できない状況となっていくのと同じ様に、時間が実数、空間が虚数に対応した2軸のグラフ上に非因果的領域が発生し、過去でも未来でもない別の世界があることになる。また、ミクロな領域では、反粒子は時間を逆行することになるらしい。
ここまで来ると私の理解を超えており、もう一度ファインマン物理学の教科書でも読み直さないと難しいかな。