教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

2005年5月に出版された日本のインターネットの草創期からの歴史を振り返る壮大な読み物。1992年からの日本におけるインターネットの動きが詳細に記されており、読み通すのに時間が掛かってしまった。
主として個人の情報発信メディアとしての様々な動きや事件が記されているため、企業における導入事例等は少ない。
日本におけるブログサービスの導入にあたっては、このはてなダイアリーが2003年の初頭にベータテストを立ち上げており、最も早いことが分かる。
惜しむらくは、インターネットの前段階としてのパソコン通信の歴史がないことかと思っていたら、最終章に1976年以降の動きが記されており、日本のパソコン黎明期の歴史として、貴重な記録となろう。
ただ、1985年に出版された故高田正純さんの「データベースを使いこなす」が抜けているのが残念で、高田さんが苦心してホワイトハウスへ電話をかけて通信が繋がった時の興奮の様子を思い出し胸が熱くなった。